Keep paddling project第1章

”M2M"2018、12歳で45km横断成功!!父はM2O世界3位!

7月14日(土)M2M/Maui to Molokai世界選手権に最年少選手として出場した珠里は、45kmの海を約4時間半かけて無事に横断に成功しました。偉大なチャレンジに対し多くの支援者からの声を背中に受け、思い切り、のびのびと本場ハワイの海へ挑戦することができました。
当日のコンディションは逆潮で、波が逆立ち、なかなか思うように進めず苦労したようですが、3時間を過ぎる頃から波に慣れ、最後までサーフィンの連続でした。
また、父・汰久治(44)は、自身34回目の挑戦で、M2O日本人史上初めて40代でエリート表彰台(14ft.部門、第三位)に上ることができました。ご支援、ご声援に心から感謝いたします。


p.s.皆さんにご購入いただいたKeep paddlingグリーンキャップは、外洋でもっとも目立ち、三週間に渡る過酷なハワイ遠征練習もしっかりと僕らを炎天下から守ってくれました!

 

BLADE・枻出版'18/10/12


来年は史上最年少、13才で世界最高峰モロカイチャレンジへ!!!

このSUP競技は近年めまぐるしく普及が進んでおり、2024年パリ・オリンピックでは正式種目化されると言われています。国内外で数多くのSUPレースイベントが開催されていますが、その中でも最も過酷、かつ困難。世界中のパドラーが「人生で一度は挑戦してみたい。」と憧れる夢のレースM2O。
毎年7月ハワイ・モロカイ島〜オアフ島間、約60kmをSUPで横断する海峡横断レース、MOLOKAI 2 OAHU PADDLEBOARD WORLD CHAMPIONSHIPS(通称”M2O”)。水平線の向こう側に、肉眼で見えない島に向かって全力で海を渡るこの壮大なレースに、今年2018年7月29日、34回目の挑戦で父・汰久治が表彰台に上りました。珠里は自分のレースM2Mの後、二週間に渡りオアフ島に父と一緒に合宿生活。本番は伴走船クルーとして海に飛び込み父をサポートしました。いよいよ来期は珠里のモロカイチャレンジが待っています。

私達の座右の銘『Keep Paddling.(前へ進むこと。)』

 

 夢なき者、理想なし。

 理想なき者、計画なし。

 計画なき者、実行なし。

 実行なき者、成果なし。

 成果なき者、喜びなし。

 

「海を楽しむ」という言葉をよく聞きますが、大きな夢に向かって努力する過程こそが日々の暮らしであり、困難を乗り越えた達成感こそが僕ら一家の喜びです。次世代を担う我が子が今後どのような海の道を進んでいくのか?本当の意味で海で遊び、楽しめるウォーターマンへと育って欲しいと願っています。Keep paddling projectは、更に前へ進みます。

どうか暖かく見守っていただけたら光栄です。今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

Keep Paddling. 荒木汰久治・園子



荒木珠里・M2M支援のお願い

2018夏、12才(小学6年生)の一大チャレンジ

こんにちは。荒木汰久治・園子です。私たち一家は沖縄本島の北部の海辺に暮らしながら、外洋パドルスポーツの安全普及イベントやSUPの選手指導をしております。最近、世界中で人気急上昇中のスタンドアップパドルボード(通称"SUP")選手である11才の長男・珠里(名護市緑風学園6年生)と親子二人三脚で、2028年ロス・オリンピックで正式種目化されると言われているSUP競技のトレーニングに日々明け暮れています。今回は珠里が挑戦する大きなチャレンジに対し支援者を集めるために想いを募らせていただきました。長文になりますがお付き合いいただけましたら光栄です。

Profile

2017PacificPaddleGames世界選手権 ディスタンス/テクニカル 小学生世界一

沖縄県児童生徒表彰

2018年2月 沖縄県児童生徒表彰、沖縄県庁にて 
2018年2月 沖縄県児童生徒表彰、沖縄県庁にて 

2015年小学3年生で全日本選手権小学生部門、最年少で初優勝。そして世界選手権(Pacific Paddle Games)へ出場しました。2度目の2016年は敢えて年齢も体格も上の先輩達へチャレンジし、結果以上の経験を積む事ができました。そして3度目の挑戦となった昨2017年10月でロングディスタンス部門、テクニカル部門で優勝することができました。両部門での完全優勝は日本人唯一の快挙です。その功績を称えられ2018年1月には名護市から、そして2月には沖縄県から児童生徒表彰を受けました。この賞は文化・芸能部門(勉学)やスポーツ部門で特に秀でた活躍をした小中高生に対して贈られる沖縄県内では最高の栄誉で、SUP競技がマイナースポーツからメジャースポーツへと確実に変わる予感がしました。

 

誰も成し遂げていない史上最年少、小学生の試み。

Molokai-Oahu(約60km)/  Maui-Molokai(約45km)
Molokai-Oahu(約60km)/ Maui-Molokai(約45km)

2018年7月14日(土)M2M世界選手権 : http://www.maui2molokai.com/  

2018年7月29日(日)M2O世界選手権 :  http://www.molokai2oahu.com/  

 

大会史上最年少12才「M2Mから、世界最高峰M2Oへ」

このSUP競技は近年めまぐるしく普及が進んでおり、オリンピックでは正式種目化されると言われています。国内外で数多くのSUPレースイベントが開催されていますが、その中でも最も過酷、かつ困難。世界中のパドラーが「人生で一度は挑戦してみたい。」と憧れる夢のレースがあります。それが毎年7月に開催されているハワイ・モロカイ島〜オアフ島間、約60kmをSUPで横断する海峡横断レース、MOLOKAI 2 OAHU PADDLEBOARD WORLD CHAMPIONSHIPS(通称”M2O”)。水平線の向こう側に、肉眼で見えない島に向かって全力で海を渡るこの壮大なレースに、過去20年間で計33回挑戦してきた父・汰久治。珠里は過去3年間、隣を並走する伴走船から父を応援し背中を見て育ちました。

昨年、日本人として最年少で小学生の世界チャンピオンになった珠里は、次の大きな目標をこのM2O(約60km)に掲げています。M2Oは出場選手の年齢制限が13歳という規則があり残念ながら今年は申し込みを受け付けてもらえませんでしたが、代わりにマウイ島〜モロカイ島(約45km)の海峡横断レース(通称"M2M")へ照準を合わせました。このM2MはM2Oの2週間前に開催され世界中から一流のアスリートが集結する世界選手権です。一人の日本人小学生が45kmの海を渡るのは勿論前例のない試み、大会史上で最年少の挑戦になります。大会主催者との長い交渉の結果、珠里のこれまでの経歴を踏まえ伴走船を並走させることを条件に特別エントリーを認めれもらえました。こんな貴重なチャンスは二度とありません。国内練習では最長30kmまでを経験している珠里ですが、何としてもマウイからモロカイへ渡り切る覚悟で練習を重ねます。(レース後は父の34回目のM2Oを伴走船サポートします)

世界最高峰 M2O(父・汰久治 / 2016年7月)
世界最高峰 M2O(父・汰久治 / 2016年7月)

広大な海を渡る勇士”KANAKA=海人”

ピースプロジェクト 熊本震災ボランティアプログラム
ピースプロジェクト 熊本震災ボランティアプログラム

沖縄では海に精通する人のことを”海人(うみんちゅ)”と呼びます。通常は漁師さんをさす言葉なのですが、僕らは職業名だけではなく、日々海と接し、大切に守り受け継いでいく気持ちのある全ての沖縄の人に当てはまる言葉だと思っています。

大人でも大抵の人は腰が引ける45kmという広大な海。それを一人の小学生が渡るのは計り知れない挑戦です。また同じくらい大変な挑戦が膨大な海外遠征費の捻出です。これまでは定期預金を崩しながら海外遠征費を工面してきた我々ですが、今回は伴走船チャーターや専用SUPボード手配、物価の高い海外合宿と、これまでと比べても倍以上の経費がかかります。さすがに今回は膨大な出費のため何とか資金集めをしようと考えました。

クラウドファンド会社を使うことも勿論考えましたが、20%を越す手数料は勿体ないと思いまず僕ら一家のことを本当に理解してくれている方々から少しづつでも確実に縁を広げようと、自分から拡散を呼びかける方法を選びました。海人一家、そして珠里の挑戦を理解し応援してくれる皆さんから少しづつ輪(縁)が広がれば嬉しい限りです。私たち一家の挑戦に共感される方、応援しようという方がいらっしゃいましたらどうか宜しくお願い致します。

 

2018年度 マウイ島ーモロカイ島45km横断レース必要経費 

航空運賃     300,000円

伴走船チャーター 100,000円

海外合宿代    350,000円

大会諸経費     50,000円   

合計     800,000円 (概算)

 

親子三世代SUP遊び

漁業を家業とする海人の孫として生まれた珠里は、オーシャンアスリートの父の影響で幼稚園、5才の頃からほぼ毎日海に飛び込み泳ぎや潜りを遊び始めました。そして4才年上のお姉ちゃんと一緒にSUPを始めましたが、あくまで海でサーフィンして遊ぶことが主な練習でした。小学2年、8才の冬から島の外洋を渡るようになりました。ある日父と一緒に金武湾を渡っていた時、目の前に大きなサメが出てきた事がありました。幸いその時は何事もなかったのですが珠里はその出来事から約2週間は全く海に近づきもしませんでした。私たちはそっと放っておくと、本人はいつの間にかまた海で遊びたくなったようで、自然とパドルを握っていました。その後も海で危ない経験は何度かありましたが、その度に前よりも少しづつ海が好きになって、更に大きな笑顔で楽しんでいる様子を見ていて、海が人の心と体を自然と逞しくしてくれる事がわかり、本当に素晴らしいと思いました。子育てに正解も間違いもありませんし、危険リスクは拭えませんが、私たちにとっては目の前に広がるこの海が子供たちに何よりも必要な場所です。


「おまえたちは何故そんな危険なことしているのだ?」

「人力で海を渡るなんて無謀な挑戦だ。何かあって人に迷惑をかけたらどうするのだ?」

「子供にそんな危険なことさせて、、サメが出たらどうするんだ?」
「そんなリスクを背負わなくても、もっとスマートに稼ぐ方法はたくさんあるだろう。」

 

などなど、、僕たちの海暮らしに批判や疑問の声は後を絶ちません。しかし僕らは海の良いところだけではなく、危険も含めて全て本当の(リアルな)海が大好きなのです。綺麗な海で娘とタンデムサーフィンする事も、台風の大嵐の海でも安全に渡れるコース開拓することも、僕らにとって楽しさは変わりません。人間社会も海と同じように台風がこなければ時間とともに濁っていくだけです。だから嵐を否定せずありのままを海を受け入れているだけ。

安全、安心ばかりを求めず、広い世界に飛び出さなければ世界中のウォーターマンたちとは繋がれません。風速30Mを越える海でどうやってサバイバルするか?風と潮の動きを足の裏で感じ常に危険の一歩手前で冷静なナビゲーションができるか?サメと遭遇したらどうするか?大自然の中で、野生の力=サバイバル術は、どこかの儲け話しのように参考書やネットから学べることではありません。

そもそも、野生とは人から教えてもらうものでもなく、人間が本来誰でも当たり前にもっている能力です。子供の頃から小さな冒険を重ねる事で人間力が鍛えられる。言わば知らずのうちに海が私たち人の心と体を鍛えているようなもの。だからイルカやジュゴンに遭遇する日もあれば、サメに出会う日もあるのは当たり前のことなのです。どんな時も壮大な夢に向かってワクワクしながら毎日を大切に生きていれば過酷な練習も、サメと遭遇する恐怖も、苦しさ以上に楽しい気持ちが圧倒的に上回ります。

 

小学3年生の頃には国内外のレースに出場し始めましたが、父の汰久治はパドルの持ち方一つ何も珠里には教えていませんでした。父や姉を真似するのは必然的でしたから。「何でも全てが楽しくて仕方がなかった。」と語る本人はスポンジのように見るもの触るもの全てをあっという間に吸収していきました。珠里が自然体で身に付けた柔らかい漕ぎは、そんなのびのびと育った幼少時代に培われたものです。20年に及ぶ競技活動の経験と日々成長著しい珠里の漕ぎスタイルを研究する父・汰久治は力に頼らず、怪我をしない漕ぎ方に”Less&Less”と名付けました。一方、父・汰久治の珠里に対する指導方針は、体力・技術的な事より日々の心構えが主です。祖先を崇拝し家族に感謝の気持ちを持つことや、海や身の回りを整理整頓する姿勢と礼儀を重んじています。スポーツ選手として以前に一人の人間としてこの社会を力強く生き抜く心の強さを磨いてほしいと思います。

座右の銘"KEEP PADDLING."

どんなときも目標に向かって前へ進む力になる合言葉です。

 

高い意識を常に持ち、世界に誇るここ沖縄の海に地に足を付けて世界へ羽ばたきます。

今期M2M。そして来年は13才、史上最年少でM2Oチャレンジへ。広大な外洋への挑戦は私たち家族一同だけでなく、沖縄そして日本全国の多くの子供達に夢と勇気、生きるエネルギーを与えてくれることでしょう。そして6年後、2024年にはSUPがオリンピックの正式種目へ。この島の海で育った子供たちがオリンピックの舞台で戦う日がやってきます。いつの日か日本、そして沖縄に金メダルを持ち帰りたいと思います。至らぬ点も多々あるかと存じますが、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

荒木汰久治・園子

 

 


荒木珠里後援会 KEEP PADDLING PROJECT

第1章小学6年生で最初のステップ、マウイーモロカイ45kmレースに挑戦。


第2章競技から冒険へ。奄美大島〜沖縄本島240km冬の荒海を20日間かけてSUP/Foilで縦断。


第3章中学に入学した珠里が世界最高峰の海峡横断レースM2Oへ史上最年少13才で挑戦。